熱処理後 ⇒ 溶剤分を含んだ排気浄化

概要

ワーク熱処理後の排気浄化

弊社の乾燥炉は多種多様な製品にマッチさせる事が可能ですが
多くのユーザー様は電子製品に関係しています。
そこで多く見られるのが熱処理後の排気の問題です。
           ↓
熱処理後に集気した排気が装置から後の排気設備に廻りダクト内で硬化、汚染し
工場の排気設備自体を機能不全に陥らせます。
(※ガス検知器との併用で気化したガス濃度検出も可能です)

数年ごとに排気設備を交換しているユーザー様もおられますが
コスト面、メンテ性、工場機能面でも多くのリスクがあります。

以上を回避するのが排気浄化設備(湿式スクラバー)です。
是の使用により8割~9割の昇華した溶剤分を回収し
工場排気設備のダメージを軽減すると同時に
設備寿命を飛躍的に伸ばす事が可能になります。

↑ 弊社ハンガードライヤー式乾燥装置 
(タクトが速く、処理枚数も多い)
処理量的に多くの溶剤分が排気される為
このタイプの装置にはオプションとして付与する事がベターです。

プリント基板(塗布後)高温処理後、硬化する物質と昇華する物質に分離します。
(※昇華 → 液状態を経ずに固体が気体に変化する事)
昇華した物質は乾燥炉内雰囲気と混合し炉外に排気され
排気中に混ざった昇華後の物質が冷気に曝され凝固します。
(排気設備ダクト内で硬化→詰まりの原因になります)

正常な排気能力を失った装置は本来の性能の維持が困難になり
結果的に品質の低下に繋がります。

排気浄化装置 スクラバー

弊社ではスクラバーを乾燥装置のオプションとする事で
排気浄化に関する問題をクリアしています。

本体の横に設置する事で溶剤分の昇華した排気を即座に浄化します。

内部の水分で浄化されたクリーンな排気を工場排気設備に送るので
工場排気へのダメージも軽減されます。8~9割方の溶剤分を回収可能です。 

↑ アコー社製 湿式スクラバー図(排気浄化装置)

乾燥装置本体の横に設置する事で溶剤分の昇華した排気を即座に浄化します。
温度が低下し凝固を開始する前にスクラバーによる排気浄化を行います。
内部の水分で浄化されたクリーンな排気を工場排気設備に送るので
工場排気へのダメージも軽減されます。8~9割方の溶剤分を回収可能です。

弊社では信頼性の高い「株式会社アコー社製 ウェットスクラバー」を採用しております。
https://www.acokk.co.jp/wetscrubber/index.html ← アコー様 HP

排気不能による炉内汚染

溶剤分を含んだ排気を浄化せずに続けると
装置自体も排気機能不全に陥ります。
機能不全に陥った装置は排気が不可能になっているので
排気ブロワに溶剤分が廻ります(中がドロドロの状態になります)

この時にメンテ等で装置を停止しますと冷却効果により
ブロワ内の溶剤が凝固します。

そこで再び装置を運転すると凝固した溶剤が
ブロワファンに強力に接着されている為に内部破損が起きます。
ブロワが作動しないと温度制御も不可能になり
装置全体の故障になってしまいます。

温度制御が出来ない、炉体からタール状の溶剤分が沁み出ている等
こういった場合には既に手遅れになっている可能性が在ります。

       ↑
このような機構部が多い乾燥装置は
溶剤分が中で硬化すると故障の原因になります。
機能不全に陥った装置は排気が不可能になっているので
排気ブロワに溶剤分が廻ります(中がドロドロの状態になります)

この時に定期メンテ等で装置を停止しますと
冷却効果によりブロワ内の溶剤が凝固します。

再び装置を運転すると凝固した溶剤が
ブロワファンに強力に接着されている為に内部破損が発生します。
ブロワが正常に作動していないと炉内循環のバランスが大きく崩れ
温度制御も不可能、また品質の著しい低下、装置全体の故障に結びつきます。

温度制御が出来ない、炉体からタール状の溶剤分が沁み出ている等
こういった場合には既に手遅れになっている可能性が在ります。

装置、工場排気設備等の高寿命化
また周囲の衛生環境の為にも
排気浄化設備は是非とも御検討頂くべき設備だと考えます。